2024.10.17お知らせ
新型コロナウイルスワクチン・インフルエンザワクチンについて
表題の件ですが、10/15より接種が始まりました。
広島市在住で基本的には65歳以上の方は新型コロナウイルスワクチンは3200円・インフルエンザワクチンは1600円で実施できます。
広島市の助成の対象ではない方は新型コロナウイルスワクチンは13000円・インフルエンザワクチンは3000円で実施できます。
「新型コロナウイルスワクチンを接種したくないが、インフルエンザワクチンは接種しようと思う」というお声をよく当院を利用されている方からお聞きします。
これについて当院に見解を述べますと、合理的な視点からみるにとても効率が悪いと考えます。
インフルエンザと新型コロナは感染経路は同じですので、流行状況によってはどちらかに罹るような生活や環境に身を置いているのであればもう片方にも罹る可能性は十分にあります。
さらに致死率の点では新型コロナの方がインフルエンザよりもさらに警戒すべき疾患であることは今までのデータからも明らかです。
そのため「インフルエンザだけ警戒して、新型コロナは警戒しない」というのは非合理的と考えます。
また「コロナのワクチンはもう散々打ってきたからもういいよ」といったお声もよくお聞きします。
これも「コロナのワクチン」を特別視しているために感じられているのだと思いますが、インフルエンザのワクチンは新型コロナが登場する前から毎年のように接種されている方もたくさんおられます。それこそ回数も分からないほど接種されていると思います。
令和5年5月に新型コロナが5類感染症に移行してから、社会はwithコロナの方針となっており、今までインフルエンザが毎年冬に流行していたのと同じように新型コロナが日常的に流行する時代になってしまっていることを考えると、両方警戒するのがお勧めと考えます。
懸念としては新型コロナウイルスワクチンの方がインフルエンザワクチンと比較して副反応が強いことが多い点が挙げられます。
これも個人差があることなので一概にワクチンの功罪について断言することはできず、高齢の方には多いですがほぼ副反応が出ない方もたくさんおられます。
副反応が出ない・軽い方は、ワクチンを接種するデメリットが小さい方ということになりますので、気軽にワクチン接種をご検討いただくようお勧めします。
インフルエンザワクチンも新型コロナウイルスワクチンも、社会的な流行を抑えるためのワクチンというより、感染したときに個人の命を守るワクチンとしての役割が主体となっていますので、感染したときに危険が高い方(特に高齢者の方)はお勧めです。
費用もかかることなので、接種するかどうかは最終的には皆様個人個人での判断になりますが、根拠の乏しい情報に影響を受けたり、非合理的な対応をして後で後悔されることのないよう十分にご検討ください。