2022.01.22お知らせ
新型コロナウイルスワクチンについて 第10報 高齢者の追加接種
広島でも日々感染者が増加しており、不安を感じておられる方も多いかと存じます。
新型コロナウイルスの今の主流となっているオミクロン株は、確かに今までの株と比較して重症化率は低いのですが、それでも一部の方は確実に中等症以上になっておられます。多くの方にとっては軽症であっても一部の方にとっては大きな問題となる点はある程度重症化率が低下しても今までの株と変わらないので、社会全体で引き続き感染対策を継続する必要があると考えます。
表題の高齢者の新型コロナウイルスワクチン追加接種についてですが、広島市より2回目接種から6ヶ月後より接種可能とするよう前倒しの通達が参りました。高齢者以外は現時点では8ヶ月後から実施する方針となっており、変更はされていません。
接種時期が皆様異なりますのでわかりにくいですが、まずは接種券が自治体より届くまでは落ち着いてお待ちいただければと思います。
接種券とともにその中に2回目の接種時期の記録もあるはずですので、その日付を確認しそこから計算して、6ヶ月後ないしは8ヶ月後から接種可能となります。接種券が届きましたら当院を定期受診される際にでもお持ちいただければ予定を組めるようになっています。
最近受診される皆様から、3回目の接種はファイザーとモデルナとどちらが良いのか、3回目はファイザーが良いのだがここで接種できるだろうか、といったご質問をとてもよくうかがいます。
国より広島市に供給される予定のワクチンはファイザー社製とモデルナ社製がおおよそ半々と聞いております。1・2回目接種のときはファイザーが主体で、モデルナは職域接種や広島県の展開する集団接種会場で主に使用されていましたので、ファイザーを接種された方の報が多いかと思います。
3回目の追加接種で、①・②ファイザーから③ファイザーもしくはモデルナ、①・②モデルナから③モデルナもしくはファイザーと4通りのパターンが生じますが、いずれも抗体上昇については効果が認められており、3回目接種についてはメーカーにこだわるより接種をするかどうかが大切かと考えます。メーカーにこだわって接種の機会を逃してしまうのが一番の問題であり、どちらのメーカーでも接種すること自体が大切ですので、ご検討をよろしくお願いします。
当院では取り扱いの管理面から当初はファイザーでの対応を考えていましたが、供給量のことを考慮し、曜日別でファイザーとモデルナの両方を取り扱うことに変更しました。そのためどちらのメーカーのものでも予定は組むことができますが、曜日的に都合がつかずご希望のメーカーのものが接種できないとお考えになる方も生じると思われます。繰り返し申し上げますが、メーカーにこだわらずに接種をお勧めします。
現在は日常診療に加え、急増する感染者の対応と3回目のワクチン接種が重なっており、繁忙を極めております。不手際がないよう職員一同気を引き締めて取り組んで参りますが、皆様にもご理解とご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。